飲み物を予め用意されていた(5婚活目-54)

食事をするお店までのドライブが始まった。

り「はいこれ」

りささんはそう言いながら僕にカフェラテを渡してくれた。

そう、飲み物を用意して来てくれていたのだ。

(その手があったか…)

僕はそこまで気が回らず、会った時に渡す手土産やお店までのルートを調べたりなど、当たり前の事しか出来ていなかったのである。

ドライブとなれば当然飲み物は無いよりはあった方が良いし、道中でコンビニに寄ったりするよりは最初から用意しておいた方がスムーズに事が運ぶ。

おそらくりささんは待ち合わせ前にお店で飲み物を用意してくれたのだろう。

こういう細かい配慮が出来る人には少し惹かれる。

思い返せば初めての面接の時も手土産を用意して来ていたり、他の面でもそういう傾向があったように思う。

(デート慣れしているからなのか？)

とも思ったが、美人であるりささんと僕とでは経験の差があるのは火を見るよりも明らかだろう。

というか、経験の差云々というより、そういう性格なんだろうと思ったのだ。

これからもそういう面でいろいろと気付かされる事があるのかもしれない。