どんな出来事…とまでは言い切れないかもしれないが、それらは過ぎてみればあっという間に感じる。
告白の返事待ちも例外ではなく、僕にとっては苦痛な時間ではないものの、その時が来るまで長いと思っていたが、ついにりささんからのラインが届いた。
これはもう少し後に感じた事なのだが、その時までは長いようにも思ったが、過ぎてみれば早かったようにも感じたのだ。
ラインのトーク一覧を開き、もしもそこに
「いろいろと考えてみたんだけど…」
みたいな文字が表示されていたらほぼほぼアウトなのだがそれはなく、トーク一覧からは全てのメッセージが表示されていなかったので、それなりの長文っぽかったのである。
ラインを開けば全てが始まるかもしれないし反対に終わるかもしれない…そう思うと、指先にもなかなか力が入らなかった。
返事が来るのが楽しみでもあり不安でもあったので、複雑な思いが交錯する中、僕はラインのトークルームを開いたのである。
内心はかなりドキドキしつつ開けると、りささんからのラインのメッセージはこの言葉から始まっていた。
「返事遅くなってごめんね…」
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