りささんからの電話…ついさっきまで会っていたのに何の用事が…ちょっといろいろと考えたが、あまりその余裕がないまま僕は通話ボタンを押した。
わ「もしもし」
り「あっ、ごめんね電話して」
タイミング的にも、この日の事を振り返っている最中の出来事だったので、用事の内容が気になる反面、自分が何かやらかしたのでは?とも思ったのである。
り「私の車に忘れ物あるよ」
そう、ただの忘れ物…しかもそれが僕の物…という事は、今回の心配事の原因を作ったのは他ならぬ僕自身だったのだ。
もちろんわざとではないのだが、例えば今回の件がわざとだとして、これを利用してもう1回会う…という事が可能になる。
まぁ、そんな回りくどい事はしないし、普通に相手に迷惑をかけてしまう。
わ「ごめんね。今から取りに行っても大丈夫?」
り「大丈夫だよ」
荷物というのは買い物をした時の1つだったのだが、迂闊にも車から降りる時か荷物を車に置いた時に少し離れた所に移動してしまったと思われる。
とりあえず彼女の家の近くまで忘れ物を取りに行く事にしたのだが、この出来事によって、また新たな展開が生まれたのだ。
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