店内に入った時からそう思っていたのだが、若者が好きそうなオシャレなお店だけあって、客層も比較的若者が多かった。
それも男女…そう、つまりはカップルが多く、もちろん僕とりささんのように交際はしていない男女ペアもいるだろうが、男と男、女と女という組み合わせはいなかった。
(この中にもしかしたら婚活アプリで知り合ってデートしてる人もいるのかも)
少しそんな妄想もしてしまったのである。
ただ、周囲にカップルらしき人達がいて、その女性達の中でもりささんは一際輝いていた。
その相手が自分…という事に引け目を感じる。
まぁ、誰も見ていないだろうからそこまで気にする必要もないのだが、日頃からの自信の無さがそう感じさせてしまうのだろう。
り「どう?美味しい?」
わ「うん美味しいよ」
りささんは変わらず話しかけてくれて、おそらく周りの事などどうでもいいといった様子である。
(よし、僕もここから集中するぞ)
そう思い、りささんとの時間に集中する事にしたのだ。
そう思った矢先にこんな質問が…。
り「この後どうする?」
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