最初は当たり障りのない会話を続けて普通に楽しい時間は過ぎていった。
幸いにも今回のお店は個室なので、完全防音…という事はないが、普通に話すくらいでは周囲に会話を聞かれる心配はない。
というのも、もしかしたら前回の告白の件について触れて来る可能性もある訳で、オープンな席よりも個室の方がベストだったのである。
考えてもみて欲しい…仮にカウンター席に座っていて、目の前ではお店の人が調理している中、あり得ないとは思うが、
「この間の告白の件なんだけど…」
なんて話された日には、とてもその会話を続けるのは難しいだろう。
僕はおそらく顔真っ赤になりまともに彼女の顔も見れない。
まぁ、普通に考えると、そんなオープンな場でそういう会話をして来ないと思うのだが、これを反対に捉えると、個室であればそういう話しに発展する可能性もある…という訳なのだ。
この考えが当てはまった…という訳ではないだろうが、ある程度食事も終えた頃に、りささんがついに核心に触れて来たのである。
り「あのね、この間の話しの事なんだけど…」
わ「うん…」
コメント