結論から言うと、りささんは転びそうになったものの、何とか持ち堪える事が出来たみたいで大事には至らなかった。
まぁ、結局僕は何も出来なかったのだが、危ない事は無い…と、頭の中で勝手に思い込んでいたのかもしれず、咄嗟の出来事に対応が難しかったのかもしれない。
ただ、りささんに何も無かった事が確認出来ると、僕は安心して…いや、その安心の気持ちが半端なかったのだ。
もしも何か起きていたら…と考えるとゾッとするし、この日のりささんはショートパンツだったので、転んだら大怪我をする可能性さえあったかもしれない。
この日の為にいろいろと用意はしていたが、救急セットは持ち歩いてなかったので、万が一に備えて車に積んでおく…くらいの準備は必要かもしれないと思ったのである。
わ「転げなくて良かったよ」
り「うん。ビックリしたぁ」
少しの間足を止めて気を落ち着かせた後に、また散歩を再開した。
周囲に人は居なかったので、りささんがつまずいて恥ずかしい…という思いもせずに済んで…いや、僕が居たので全く恥ずかしくない訳でもないだろうが、その辺の気持ちも汲んで、この後はりささんにこの件について触れないようにしたのだ。
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