さすがに家まで行くとは言えない(5婚活目-53)

5婚活目・りささん

面接の日がやって来た。

僕の車で食事をするお店まで向かう訳だが、りささんを迎えに行くのは家ではなくコインパーキングである。

待ち合わせに関してはりささんがその話しを振って来なかったので、僕の方から聞いたのだが、その時に

「家まで迎えに行くよ」

という台詞は言えなかった。

さすがに1回しか会っていない人に自宅がバレるのは嫌だろうし、男である僕も少し嫌なので女性であれば尚更嫌だと思ったのだ。

なので普段のラインでも、りささんの住んでいる地域こそ知っているものの、詳しくどの辺に住んでいるのかという質問は一切していない。

まぁ普通に考えると、お互いの家を把握するのは交際が始まってから…というのが当たり前なのではないだろうか。

という訳で、コインパーキングで待ち合わせをし、りささんはそこに駐車して僕の車に乗り込んだ。

ある意味密室となる車内では緊張するのではないかと思ったが、不思議とそうならなかった。

多分徐々にりささんに慣れて…いや、慣れて?という言い方は変かもしれないが、まぁそんな感じなのだろう。

ともかく、無事にドライブは始まったのだ。

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