自分の彼女になってからこんな事を言うのは自慢になりそうで嫌なのだが、出会った頃から話していた通り、りささんはかなりの美人である。
これは大袈裟に言うなら通りすがる男性が高確率で目を向けてしまう程で、僕と交際してくれたのは奇跡としか言いようがない。
言い寄って来る男性は山ほどいるだろうし…まぁ、これが後に僕の頭を悩ませないか心配なのだが、りささんは恋愛においては選ばれる側ではなく選ぶ側である。
(それを何故僕と?)
と思う事はいまだにある訳だが、理由を聞いてもそれは変わらない。
これまでにも交際までには至らなかったものの、出会ってきた女性は何人もいるが、
「外見は気にしない」
又は
「あまり気にしない」
みたいな事を言っていた女性は数多く見て来た。
しかしながら実際には気にしない女性はほぼいないに等しく、そう言っている女性ほど外見を気にしている…という事実があるのだ。
まぁ、そもそも知り合った女性の好みのタイプを聞いて、例えば優しい人…みたいな事を言ったとしても、それを鵜呑みにするのは危ない。
ただりささんの場合は、数多の男性から選ぶ事が出来る立場にありながらも僕を選んでくれた…というのは、本当に外見を気にしないタイプか、許容範囲だったか、いずれにしてもイケメンとは程遠い僕でも交際出来たのは彼女は本当にそういうタイプだったのだと思う。
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