大遅刻からの満席(3婚活目-13)

3婚活目・みほさん

みほさんが来るのを待つ事40分…流石に待ちきれずラインをした。

通話は運転中だったら危ないのでメッセージを入れておいたのだが、どちらにしろ運転中なら返信は出来ないだろう。

ここまで遅いと

(何かトラブルや事故にでも遭ったのでは?)

そう心配もしてしまう。

そして待つ事50分、一台の車が駐車場に入って来た。

入る時に僕に気付いたのか、ごめんみたいな手振りをする。

みほさん本人で間違いないだろう…そう確信した僕は、正直50分も待たされた事に怒りを覚えていたが、表情には出さないように必死で抑えたのだ。

遅れた理由次第では怒るのは間違っているかもしれないので、まずは話しを聞いてから判断するのが正しいと思ったのである。

車から降りて来たみほさんの最初の一言は、

「ごめ〜ん」

だった。

(いや、50分も待たせてごめ〜んは無いだろう)

その時の僕はそう思ったが、

「こんにちは。とりあえず中に入りましょうか」

そう言って店内へと向かったが、

「申し訳ございません。ただ今満席となっておりまして…」

「え…」

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