僕がりささんに出会えて良かったと伝えた返事だが、
り「まさかこんなに近い所に住んでる人と出会えるとは思わなかったよ」
と言われた。
良し悪しは別としても、自分が思っていたのとは全然違う返事だったので、僕の事をどう思っているのか以前だったのだ。
ある意味では…いや、ある意味でなくとも、僕が言った事に関して濁して返された…ともとる事が出来る。
もちろん彼女の内心については分からないので、もしかしたら僕が考えている事よりも全く別の思いがあるのかもしれない。
ただ、現状では、
(この後の告白がどう転ぶかは分からないな…)
と思ったのだ。
ディナーの時に他に変わった事もなく、その後は普通に会話をしながら楽しい時間を過ごし、そろそろ帰路に着く流れになった。
お店から僕の車を止めている所までは距離があったので、この間に告白に向けた最後の心の準備期間はあったのだが、そういう時は時間が経つのも早いもので、あっという間にパーキングに到着してしまったのである。
りささんと出会ってからこの時まで、長いようで過ぎてみれば短かったような気もする。
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