30分待ちからのカフェ…何というか、やっと入れた…という事もあって、達成感のようなものがあった。
後ろにも待っている人は沢山いたので、カフェと言えどあまり長々と居座るのは得策ではない。
程よく休憩をして、この日はこれで解散の流れとなった。
沢山話しはしたが、結局次の約束をする事はなかった…が、毎回
(次の約束をしなきゃ…)
と、頭の隅に置いたまま遊ぶのは、そればかりを意識してしまいそうだし、考えないようにもしていたのである。
なので、約束出来なかった…というのとは違って、無理に約束をする必要もない…と思っていたのだ。
りささんからもお誘いは無かったが、もちろんそれを期待していた…という訳ではない。
後日でもラインで誘えば良いし、知り合ってすぐ又はマッチング後みたいに
(次へ繋げないと)
という思いも今はもう無いのだ。
そう言いつつも、少し前の自分は、
(誘わなきゃ)
と考えていた時期は無かったのか?と言われるとそれは嘘になる。
家に帰ってからは、いつも通りこの日の事を振り返り、何か落ち度は無かったか思い返していた…という矢先にりささんから着信があったのだ。
(ついさっきまで会っていたのに何の用が?)
そう思いながら僕は通話ボタンを押した…。
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