約束の日、僕は電車で面接の場所へと向かう。
電車に揺られる事５０分、今回も僕が中間地点よりは少し相手側の方へ行く事にしていた。
お店もオシャレそうなイタメシ屋を選んだのだが、ネットの評判も良く、料理の写真を見ても美味しそうな物ばかりだったので間違いないだろう。
ただ予約が出来ないという欠点があり、曜日も日曜日だったので時間はお昼時より少し早いＡＭ１１：００に待ち合わせるようにしていた。
現地に１５分前に到着してみほさんを待つ。
だが約束の１１：００になってもみほさんは現れない。
(もしかして時間言い間違えた？)
そう思ってラインを開き最終打ち合わせのトークを確認してみる。
時間は間違いないし、みほさんから何の連絡も来ていない。
(何かあったのかな？)
気になって連絡しようか悩んだが、時間ピッタリに来なかったからすぐに連絡…というのは
「ちょっとくらい待ってくれても良いじゃん」
そう思われそうでとりあえず待つ事にしたのだ。
１５分が経過した頃、お店の入り口付近に立っていた僕は少しその場を離れた。
お客さんも少しずつ来店しているので、邪魔にもなるし恥ずかしい気持ちもあったのである。
そして３０分が経過、みほさんは来ないしラインも来ていない。
「もしかして来ないのか？」
そういう思いが頭をよぎっていた。
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