海辺の散歩を続けていた時、僕とりささんは手を繋いでいた。
何回か経験があっても、海辺を歩く…というシチュエーションがあってか、恥ずかしい…というか照れてしまう。
ほんの数ヶ月前までは、こういう状況が来る事なんて夢にも思わなかったのだが、実際にその時を迎えると、改めて良かったなと思ったのである。
今までに誰かと交際した事がなかった訳でもないし、誰とも手を繋いだ事がない訳でもないのだが、こういう気持ち…というのは、いつまで経っても無くならないのだ。
彼女とは多少なり趣味とかも違ったりするが、現時点で致命的な問題も無く…まぁ、彼女の方はどう思っているのか分からない訳だが、一緒に居る時の様子を伺っていても特に問題は無いと思う。
海での時間も終わり、りささんがディナーの時間までドライブをしたい…という事だったので、まだまだ時間もあるし、少しだけ遠くに行ってみる事にした。
まぁ、遠く…というか、海の次は山…そう、山の展望台の所まで車で行って、景色でも…と思ったのである。
山頂まで行ったとしても、この日は天気も良く、寒い…なんて事にもならないので、ある意味絶好の景観日和となっていたのだ。
コメント