偶然出会った喜びからの妄想(5婚活目-72)

5婚活目・りささん

それは仕事帰りにスーパーへ買い物に行った時の事である。

「わらびくん」

声のする方へ振り向いてみるとそこには…りささんがいたのだ。

わ「おー。買い物に来たの?」

スーパーへ来ている以上買い物である事は明らかなのだが、つい聞いてしまう。

経験がある人もいると思うが、ふと知り合いと出会った時、その場所での目的が明確であるにも関わらず聞いてしまうのは突然の出来事により驚いているのかもしれない。

(このスーパーで会うのは珍しい)

と思ったのだが、というのも、僕は家の近くにあるスーパーなのでよく買い物には利用している…一方でりささんは、近所とは違い、近所にもスーパーはあるのだ。

もちろんスーパーによって多少の品揃えが違ったりはするので不思議ではないのかもしれないが、

(もしかして僕に会いに?)

なんて少し気持ち悪い妄想を一瞬だけしてしまったがさすがにそれはないだろう。

僕は冷凍食品を買ったりしたし、りささんもこれから買い物をする所みたいだったので流れで

「ご飯でも食べに行かない?」

と誘う事は出来なかったが、会っていた場所が違ったならそういう展開もあったのかもしれない。

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