一緒にいて相手が言葉を詰まらせる時、何かを伝えようとしている可能性が高い。
それもどちらかと言うと悪い方…いや、言いにくい…と言った方が正しいだろうか。
もしも本当に言いにくい事だったとしたなら、今の僕達の状況において、考えられる事は1つ…そう、告白の返事である。
まぁ、こんな考え方をしている時点でフラグが立ってしまうのだが、普通に考えてそう感じざるを得ない。
他に思い浮かぶ事もなく、ここまで来たら…と思い、僕は腹を括る事にしたのだが、そう思ったと同時に、
(いよいよ答えが聞けるのか)
と思うと意外にも、緊張…というよりはホッとしたのである。
このホッとした…というのは、交際出来る自信があるから返事を聞ける事にホッとしたのではなく、長い間待ってからの…という一種の達成感に似ていた。
り「えっとね…」
わ「うん」
りささんが心に決めたかのように話し始めた。
まだ内容を聞いていないので僕の早とちりなのかもしれないが、話し方でほとんど返事の件だと確信してしまったのだ。
そしてそれは本当に起きたのである。
り「告白の件なんだけど…」
わ「うん…」
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