猫をサークルから出したものの、りささんを警戒して、部屋の角の物陰に隠れてしまった。
り「あー、かなり警戒してるね」
わ「まぁ、その内慣れて来ると思うよ」
りささんは猫を触れない事に残念そうにしていたが、僕が捕まえて無理矢理触ってもらうのは猫がかわいそうなので、警戒しなくなるまでそっとしておく事にしたのである。
お昼まで少し時間があったのでリビングのソファに座り、テレビを見ながらまったりと…その時に2人並んで座っていたのだが、距離的にはすぐ隣…今までも近い距離…という事は何回もあったのだが、家…というシチュエーションがいつもとは違った感じにさせるのだ。
座っている時に横を向くと目の前にりささんの顔…という平静を保つ事が出来ない状況で、日頃歩きながら隣にいる時に会話をするのには慣れたが、すぐ目の前…という状況に慣れるまでにはもう少し時間がかかりそうだと思ったのである。
ただ、さすがに1日この状況で過ごせば大丈夫だろうし、なんだかんだでこれまでも緊張していた事や恥ずかしかった事も平気になって来てはいるので、ある意味ではこういう気持ちを味わえるのは今だけ…という考え方が出来るだろう。
それよりも僕には気になる事があった。
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