りささんが料理を作っている時に、当然の事ながら美味しそうな匂いがして来たのでお腹が空いて来た。
ご飯が炊けたタイミングと同時に…という訳でもないのだが、りささんが料理を終えて、楽しい食事の時間が始まったのである。
買い物の時に、僕に苦手な物はあるかなど聞いて来たのだが、いつも僕は
「特に無いよ」
…と言っているのだが、
「この野菜は大丈夫?」
「この食材は大丈夫?」
など、毎回のように聞かれたりしている。
そこまで気遣ってもらうのはありがたいが、スーパーに売っているような物で、
(この食材が入ってたらちょっと無理かな)
というのは特にないのだ。
多分僕に最高の状態の料理を振る舞おうとしてくれているのだろう。
後はりささんは僕が食べている最中にこちらを見て来る事が多い。
もちろん僕はいつも美味しい…という事は伝えているのだが、僕の表情からそれが本当なのかを探っているのか、それとも普通に美味しそうに食べてくれているのが嬉しいのかのどちらかなのだろう。
いつも作ってもらってばかりなので、今度は僕がりささんに手料理を振る舞いたい…という気持ちは毎回のようにあるのだが、思うだけではなく、それを実行しなければならない…と思っているのである。
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