家に帰ってからは、りささんとファッション関連のサイトを見ていた。
というのも、冬に向けて本格的にアウターなど揃えようと思い、どれにしようか悩んでいた時の事である…が、いろいろ見ている時に、りささんが
「これなんかどう?」
と聞いて来たのである。
りささんが言って来た物を見てみると、悪いデザインではないし値段もあまり高くはないのだが、僕にはどうにもピンと来る物ではなかったのだ。
気に入らない…とまではいかないものの、自分からこれを買おう…と思える物ではなかったが、だからといって、せっかくりささんが勧めて来てくれたのに断る…というのも悪い気がした。
まぁ、これが5万円とかかなり悩むような値段であれば言い訳を考えて断るかもしれない…が、1万円を超えるものの、そこまで高い物ではないし、多分僕が買ったとしたならりささんは喜ぶだろう。
そういう考えもあったし、実際に実物を見てそれを着ていたら気にいる可能性ももちろんあるので、思い切って…とまではいかないが、それを買う事にしたのである。
ファッションに関してはりささんの方が詳しいしオシャレなので、多分これで良かったのだろう…というか、もうそう思う事にしなければ、後から変な気持ちになってしまう。
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