彼女の前で格好悪い姿を晒してしまう…普通に心配してくれたけど嬉しさより恥ずかしさが(5婚活目-479)

5婚活目・りささん

その事件は城に向かう途中に起きてしまった。

浮かれていたのか、それとも油断していたのか…今となっても分からないが、歩いている時に段差につまづいて転んでしまったのである。

転んだだけならまだしも、手を擦りむいてしまい、少しではあるが、血が出てしまったのだ。

すぐにりささんが僕の側に駆け寄り、心配してくれて、もちろんその気持ちは嬉しかったが、それよりも恥ずかしさの方が上回っていたのである。

僕達だけではなく、周囲には人が居たのも恥ずかしくなった要因の1つになったのかもしれない。

周囲の人は知らないが、りささんは転んだ僕を見ても笑わず…いや、普通に怪我までしているし、りささんはこういう時に笑うような人ではない…が、笑われたらそれはそれでこちらもノリ良くして恥ずかしさを誤魔化せただろう。

りささんが絆創膏を持っていたのでそれで応急手当をしてくれで、少しの間近くの人の通行の邪魔にならない場所で休んだ。

正直怪我自体は軽い方だったのだが、そんな僕の事をりささんは大袈裟…と思える程に心配してくれた。

おかげさまで…という訳ではないが、少し休憩を挟んで恥ずかしい…という気持ちも無くなり、気を取り直して出発する事にしたのである。

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