会った次の日、ゆうこさんにラインをしてみた。
「会ってみてどうでしたか?」
後から冷静に思い返すと、この言葉は送るべき言葉ではなかったのかもしれない。
「どうでしたか?」
なんていきなり聞かれて、聞かれた側からすると困惑してしまうだろう。
ゆうこさんからの返信では、
「歳も近いし、仲良くなりたいと思いました」
そう返って来た。
この言葉に浮かれてしまったのか、前述した事など全く考えておらず、そのままやり取りを続けていたが、2、3回やり取りをした後にラインが途切れた。
僕としては返信しやすいようなラインをしたつもりだったのだが、ゆうこさんからしたらそうではなかったのだろう。
そのまま数日が過ぎ、
(そろそろ次に会ってからの予定を決めておかないと)
そう思った僕は、ゆうこさんにラインをした。
前回途切れたのは僕のメッセージが最後だったので立て続けに送る事になるが、このまま行動に移らなければラインも来ないまま終わると思ったのだ。
この時から何か嫌な予感がしていた。
ただの勘違いだと良いなと思いながら、僕はラインを送った。
「次の約束ですが、◯◯に行ってみませんか?」
この◯◯というのは、僕の住んでいる県の有名スポットで、異性とデートをするにはもってこいの場所である。
ランチからディナーまで、このスポットからすぐの場所にお洒落なお店が立ち並んでおり、最高のシチュエーションが期待出来るのだ。
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