不気味なトンネルを進んで行く中で、りささんと友達が並んで歩き、その少し後ろを僕が歩く…という陣形になっていた。
トンネルは途中まで行くと入り口も出口も見えなくなるくらい長く、奥まで行くと本当に不気味だったのだ。
途中で撮影した画像を後から見直したら何かが写っていた…なんて事もあるかもしれない。
心霊現象は無さそうな感じ…いや、感じというのも変だが、何か驚くような出来事があったとしても、このメンバーでは我先に逃げ出す…なんて事は出来ないのである。
さすがに女性2人を置いて走って逃げた日には呆れてしまうだろう。
つまりは、必然的に殿(しんがり)を務めなければならず、何かあった時には2人を逃してから自分が逃げる…という形になる。
まぁ、そうは言っても、幽霊に追いかけられる…なんて事は普通に考えてもあり得ないし、気をつける事と言えば、そこに住んでいる人や不審者くらいのものだろうが、廃墟とかでもないのでこれも考えられにくい。
しかしながら何も無い…と思っていても、殿を務めなければならない…と考えるだけでも場所が場所なので、精神的には相当な負担がかかるのだ。
おまけに、りささんと友達は楽しんでいるようで、のんびりと見て回っている…という事もあって、余計に恐怖が増えるのである。
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