海辺を歩きながら釣りの話し…まぁ、話しというか、りささんの釣りについての話しを僕が聞く側に回って…という流れになっていた。
彼女が楽しそうにする話しを聞くのは全然苦にはならなかったし、逆にそこまで楽しいのか?と思えるようになったのもあったのである。
歩きながら釣りをしているおじさんの近くを通った時に、りささんがおじさんに話しかけた。
り「どんな感じですか?」
おじ「今日はぼちぼちだねぇ」
こうなるともう僕は会話に入っていけず、短時間ではあったが、りささんがおじさんと話している間、ぼーっと海を眺めていたのだ。
というか、りささんの誰にでも分け隔てなく接する態度…というか、知らない人でもすぐに仲良くなる…みたいな感じは少し心配になる。
それが悪い事とは思わないが、同性ならともかく異性となると、世の中変な人が存在しているのは事実だし、中にはりささんの人懐っこい態度で勘違いしてしまう男性もいるだろう。
ライバル…という言い方は今では変だが、極力そういった事にならないで欲しいが、ここで僕がりささんにそういう事はやめて欲しい…と言うのは、ある種の束縛になるのでそれはしたくはない。
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