りささんの
「…だけど」
という言葉の先には、希望があるのか、それとも…。
僕の緊張はピークに達していて、りささんもまた、緊張している様子だった。
り「わらびくんに内緒にしてて悪いなって思ってて、このまま付き合う事になっても良いのかなって…」
この時点でおそらくは僕との交際を選んでくれているのはほぼ確実となったのだが、りささんが隠し事をしていた事による負い目を感じており、どうすべきか悩んでいたのである。
わ「いや、僕はさっきも言ったけど気にしてないよ」
気にしてない…と言えばそれは嘘になる…が、この場でそんな事は口には出来ない。
り「これまでの話しを聞いてみて、後はわらびくんに決めてもらって良いから」
そう、ここに来て僕が返事を待つ立場から返事をする立場に変わったのだ。
正直りささんの元カレの話しを聞いた時はショック?に近い感情を抱いたし、悩んでいた…という事は、
(まだ元カレに未練があるのでは?)
とも思ったりしたのである。
もしもそうだとするなら、今現在だけでなく、この先もその事が頭から離れないだろう。
わ「えっと…」
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