4人でのBBQ…という事もあって、誰かが仲間はずれになる…という事も基本的にはなく、全員が会話をしながら楽しんでいた。
外で網で焼く…という状況もあってか、同じ食材を家の中で焼いて食べるのとはまた一味違い、とても美味しく感じたりもする。
そんな楽しい時間の中でりささんが、
「あーん」
として来たのだ。
2人きりの時であれば、僕は甘えて喜んで受け入れるのだが、今回は大勢ではないにしろ、りささんの友達カップルが目の前にいる。
この状況でりささんからの好意を受け入れるのはとても恥ずかしい…が、もしもここで拒んでしまうとりささんが嫌な気持ちになるだろう。
なので、恥ずかしながらも食べさせてもらい、そしてその時に自分の顔が赤くなった…というのは自覚出来た。
見ていた友達カップルの反応が気になったが、満面の笑みを浮かべてこちらを見ていたのである。
もしかしたら僕達のように2人も同じ事をやって、それで恥ずかしさも消えるかな…と期待したりもしたが、2人は特にそんな素振りもなく普通に食べていたのだ。
ただ救い?だったのは、りささんの
「あーん」
は1回限りだったので、以降は普通に食べる事が出来たのである。
まぁ、交際を始めたばかり…とも言えないが、まだそこまで年数を重ねていないので、こういった事も普通にあってもおかしくはないのだろう。
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